『コンフィダント・絆』観て参りました。

洒脱でドロくさくて
軽妙で重くて
おかしくて・・・哀しくて

あらゆる要素を三谷ティストにまとめた
良く出来たお芝居でした。

なんと言っても
才能はあってもグダグダ破滅的人間のゴッホを
嫌味なく、可愛く魅力的に演じた
生瀬勝久さん、秀逸です。

そしてMAYUKOさん絶賛の中井喜一さん、
初舞台とは思えない落着きと計算、
人柄から滲み出る味、品の良い演技、声、口跡が素晴らしい。
他のキャストをカバー出来る余裕まで。
仕草の一つ一つに彼の生き方が出ている気がしました。

相島一之さん、「LES CONFIDENTS」の意味を担う
美味しい役どころ。
三谷ファミリー、はずれ無しです、素晴らしい。
残念なことにこの日
とっぱしから台詞を間違えてしまって
かなりてんぱってかな。
生の面白さでそれが皆に感染して
ちょっと緊張が走りましたね。
生瀬さんだけは分からないくらいうまく
笑いにもっていってましたが(笑)

私個人的にちょっと残念だったのは、
ゴーギャン役の寺脇康文さん。
お芝居も沢山出てらっしゃるし、
三谷さんのも何度か参加されてる。
お上手です、なかなかこの中で唯一sexyな役どころ。
口跡も悪くないはずなんですが
周りが素晴らしすぎて・・・
彼の台詞だけが聞き取れないんです。
そして急ぎすぎかな。
2幕目からはこちらも慣れたのか(失礼!)
ちゃんと聞き取れましたが。
他の4人が、ぼ〜っと聞いてても
囁く言葉まで聞き取れる、そんなレベルの高い環境だったから。
そんな印象が残りました。

ヒロイン役の堀内敬子さん、劇団四季出身
歌も芝居もとても心地よくお上手!
この時代の衣装がとてもよくお似合いで可愛らしい。
歌から芝居に変るところなんかは、さすが“四季”って感じ。

三谷さんのファンってほんと年代が広くて、多い。
3度めのアンコールのスタンディングオベーションは
2階席まで年配の方も一杯でした。

久しぶりのお芝居、
休憩を挟んでも飽きさせない、だれない、大満足でした。
ちょっと思ったのは
三谷さん、男女の恋愛感情を描くのは苦手なのかなって。
もう少し4人が彼女に寄せる好意をはっきり出しても
よかったんじゃないかと思いました。
そういう過程に面白さを感じないのかも知れませんね。
Lightにさらっとコミカルに
それが三谷ティストなんでしょう。

もう何日も有りませんが
お時間のある方、お勧めです。(もうチケットが無いか)

MAYUKOしゃん、教えて頂いて有難うございました。

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